石仏・道祖神に会いに・・ 福寿観音  


           ↑      松の木の傍らに福寿観音
場 所 群馬県利根郡昭和村赤城原
 訪問日  2015年8月2日
 コメント  
 昭和村の石造物めぐり、4回目は前回から南西に行きます。

広い畑の広がるなかに、住宅が点在する見晴らしのよいところです。

 ~赤城原の観音平に、「お婆あ松」と呼ばれる松があるが、こんな昔話が伝わっている。

  夏の祇園祭に、お婆さんと祭りを見に来た子供が、混雑でお婆さんとはぐれてしまい、泣き声で、「おばあ、おばあ」と呼びながら方々をさまよった。しばらく経ってから、観音平の松の木の下に、あの時の子供の着物の干し切れと、遺骨だけが散乱していた。多分あの時の子が、オオカミにでも喰われたに違いない。可愛そうなことをしたと村の人たちは悲しみ、その 松を「お婆あ松」と呼ぶようになり、観音像を建てて冥福を願った。
 と言い伝わる。

  (「昭和村の石造物」より、抜粋)
   


 ← ↑ 福寿観音

     高さ 70cm

    ちいさな観音像だが、悲話を秘めて
    やすらかに佇んでいる。




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